最近中国・韓国で流行している『棉花娃娃』。
いわゆるオリジナルぬいについてまとめています。
海外ぬいぐるみの沼に落ちて半年。「自分でデザインしたぬいが欲しい…」と思うようになりました。
何も分からない状態でしたが、Weiboを使って手探りで中国の工場へアタックしまくり、なんとか一人目が完成。
そのあとも冷めやらぬ ぬい熱。
いろいろな工場へお世話になり、依頼にも慣れ始めました。
私は日本在住で日本語しか話せない日本人ですが、実際にいろいろな工場でオーダーを受けて頂いています。
海を渡る発送や言葉の壁で断られる事も多いですが…。
Twitterでも徐々に日本人のぬい好きさんを見かけるようになりました。
以前に比べて明らかに流行り始めていると感じています。どのような流れで工場依頼を行っているのか気になる方もいらっしゃるかと思い、紹介していきます。
あくまで私なりの方法ですが、少しでも参考になればうれしいです。
『思ったより簡単そう。私でもすぐチャレンジ出来そう!』と思って頂けるのは嬉しいですが、中国の工場で中国人とコミュニケーションをとる事となります。常識の違いや国ごとによる法律や文化の違いももちろんあります。
日本人の間での会話では当たり前な”親切なやりとり”をイメージしていると、かけ離れている場合も多く感じます。
詐欺や予定外の金額になっていく事も十分あり得ます。
ご自身できちんと翻訳出来る方・万が一何か起きても(返金されない・ぬいが届かない・思っていたクオリティと違う等)大丈夫な方のみお取引される事をおススメします。
国が違う故、何か起こってしまっても助けて貰えません。全て自己責任です。
不安な場合はやめておくのも一つの選択だと思います。
長くなるのでパート別に分けて記事にしたいと思います。
今回の内容は、以下の三本構成です。
- ぬいを作るにあたって気を付ける事やルール
- 著作権・肖像権についてについて
- 実際にデザイン・下絵を描いてみよう
同人ぬいについての注意や著作権について
日本でもぬいの工場依頼がどんどん浸透してライトに発注できるようになっていくのは大変喜ばしい事ですが、日本人だからこそ守らなければならなルールも存在します。製作元の中国とは法律も常識も違いますので…。
日本人がぬい(棉花娃娃)に関心を持ち始めるキッカケは大きく2種類に分かれるのではないかと思っています。
”無属性ぬい”と呼ばれるオリジナルデザインのぬい
・漫画やアニメ作品など、元ネタになるキャラクターがいる同人ぬい
・アイドルや俳優など、元ネタになるキャラクターがいる同人ぬい
韓国や中国にて、アニメキャラやアイドル、俳優さんの同人ぬいを見かける事は多いですが、日本での同人製作は推薦しません。
工場製作されたぬいぐるみはクオリティが高すぎる故、ただの海賊版ですので・・。
最近は鬼滅モチーフのグッズを委託して逮捕なんて件もありましたので気をつけましょう。同人ぬいを作りたい場合はその界隈のルールや法律をしっかり調べた上で!(私は好きなコンテンツが荒れる原因になるので作らない方がいいという考えです。もし作ってもSNSにはアップせず自分だけの楽しみ方で…)
あくまでお国が違えば法律も違います。
中国や韓国で流行っていても、日本の著作権・肖像権についての法律はかなり厳しいです。
いや、実際には中国でもめちゃくちゃグレーな案件です。許されている訳ではありません。
中国で作成された同人ぬいがめちゃくちゃ安く売られているのは『利益を出してはいけない』からです。儲けがでたら著作権を無視した犯罪ですが、あくまで「私は個人的にこのアニメのファンです。自分のためだけにぬいぐるみつくったよ!たまたま友達(100人とかの大量の)も欲しいって言ったから制作費出してもらって譲ってあげただけですよ!」というテイですり抜けているだけなので。
日本の同人活動も”販売”ではなく”頒布”のみ許可されていますよね。よくコミケなどのイベントで「売り上げまくって〇万儲けた」とか聞きますが、ルール違反です。超叩かれます。
私が紹介する、工場への作成依頼はあくまで自分がデザインしたマイキャラ(いわゆる無属性)を依頼する程度に留めて頂きたいです。
ちなみに芸能人など実際にいる人をモチーフにした「肖像権侵害」は著作権より罪が重くなるケースが多いです。
こんなぬいは作っちゃダメ!
無属性であれば基本的に法律に触れる可能性は無いと考えていいと思いますが、特に注意する点についてです。知らないうちにNG行為をしてしまうといけないので…
無属性と有属性の違いについては↓の記事で解説しています。
トレスぬいは絶対に作らないで!
「すでにシリーズでグッズされているデザインのぬいを自分のキャラバージョンで作りたい」というのは立派な著作権侵害なのでNGです。
例えば有名どころでいくと「ともぬい」「コスマス」など。デフォルメがかわいくていろいろなアニメから販売されていますよね。
その絵柄をそのまま使用することはもちろん、トレスで髪型と目の色を変えただけ はNGです。
当たり前ですが他の人がSNSにアップした下絵をそのまま(改変含)して使用するのもNGです。
ルールを守って楽しいぬいライフを送りましょう!
ぬいの下絵デザイン作成
作ってもいいデザイン・悪いデザインのルールを把握したら、早速ぬいぐるみのデザインを決めましょう!
工場によってはデザイナーが常駐していて、髪色や雰囲気を伝えれば原案イラストを作ってもらえる所もあります。
(大体は有料サービスで、金額追加で行ってもらえるオプションです。)
中国ではぬいぐるみの下書きをフリー配布している絵師さんが沢山いるので下絵をお借りするのもアリですね。
weiboで「棉花娃娃 模板」と検索すると。
こんな感じ。裸にのっぺらぼうの状態のイラストがアップされているので、こちらをお借りしてイラストソフトで目や髪を書き足していきます。
「こんなデザインにしたいけど大丈夫かな…」ってことも意外と再現して作ってもらえるので(金額がアップすることもあります。)出来る限りディテールは細かく描いていきましょう。
どんなイラストにすればいいか分からない場合もweiboで「棉花娃娃」と検索すれば無限に出てくるので参考にしながら(でもパクっちゃだめですよ!)描いていきましょう。
原案イラストが満足のいく仕上がりになったら次回はいよいよ工場探しです。
パート2の記事はこちらからどうぞ↓
amazonではぬいぐるみの素体も販売されています。
「中国語でのやり取りが不安な場合・工場へ高額な金額を支払うのは…」と思っていらっしゃる方は、ハンドメイドで刺繍を施すのも愛着が沸いて可愛いですよ。
お求めやすい価格なので、サイズの参考にまず一体購入してみるのもいいですね。
自分オリジナルの中国ぬい・韓国ぬいオーダーについて
今までに投稿したぬいについての記事を全てまとめています。
中国ぬい・韓国ぬいに魅了されて「自分でも作ってみたい!」と興味が沸いた方は是非読んでみて下さい。