【棉花娃娃】自作ぬい依頼。工場探しと金額について【工場依頼2】

最近中国・韓国で流行している『棉花娃娃』。
いわゆる無属性「自分でデザインしたオリジナルぬい」の工場依頼、制作方法についてまとめています。

この記事はパート2です。そのほかの記事はこちらから↓

【棉花娃娃】自作ぬいを中国工場へオーダーしようと考えている方へ【海外ぬいぐるみ】

2021年12月10日

今回の記事内容は、以下の三本構成です。

  • 工場探しについて
  • 金額について
  • 支払方法について

ぬい工場を探す

ぬいの原案イラストが出来上がったら、オーダーを受け付けてくれる工場を探しましょう。

このブログを見てくれている方の多くは『日本在住で中国語は話せない方』だと思うので(もちろん私もです)この作業は正直大変なのですが…頑張りましょう!

とにかくぬい工場を調査

まずやる事として、中国SNSを駆使してぬい工場を探す。探す。探しまくる!

探し方は簡単。でも探すのは大変…。
まずはWeiboで「玩偶定制」と検索してみましょう。
意味は「人形ぬいオーダー工場、人形ぬいカスタム工場」みたいな感じ。

工場のアカウントも出てきますし、「○○工場でオーダーしてみた感想」みたいなレポも出てきます。
私は投稿一つ一つを片っ端からGoogle翻訳を使って読んでました。

検索してみるとすぐ気づくと思いますが、ぬい工場はかなりの数存在します。
いい工場も、悪い工場も。
事前にしっかりレビューを調べておく事が大切ですね。

布や色の豊富さをはじめ、刺繍が繊細、ボディラインが綺麗とか、肌布のモチモチ感、会社によって本当にさまざまです。
同じように見えるボディの型紙も会社によって全然ちがうので、
同じ服を着せてもA工場のぬいはぶかぶかなのにB工場のぬいはピッチピチなんてこともよくあります。

工場は何件もピックアップしておきましょう

工場は何件も見つけておいた方がいいです。
せっかくいい感じの工場を見つけても、日本へ発送出来なかったり、送金出来なかったり、つたない中国語(翻訳機)が原因で断られたり…。
声をかけた工場が百発百中でオーダーを受け付けて貰えるわけではありません。

まあ仮に向こうの立場だったら、「会話もままならないお客を相手することに時間使うくらいなら、自国のお客の案件を少しでも多くさばくわ」って感じですよね。
一件受けたことで日本からの注文増えまくったら今後の労力が増える訳なので。

何件も工場を見つけておけば、後で料金比較や納期比較などもできますし、とにかく損はありません。

工場選びのポイント

とはいえ大量にある工場を絞っていくのもなかなか難しいと思うので、
工場をピックアップしていく際に気を付けたいポイントについて紹介します。
避けた方がいい工場や、チェックしておくべき点など。

Weiboのフォロワー数を確認

Weiboのレビューを片っ端から読むといっても量が多すぎる!と思いますので、まずは条件を絞ります。

Weiboのフォロワーが1-2万人以上いる工場だと安心できますね。
5万以上で大手と言ってもいいのではないかと思います。
レジェンドみたいな工場だと13万以上のところもありますね。(2021年10月現在)
…といってもサクラのフォロワーもいるので100%とは言い切れませんが。

フォロワー数は件数を絞る一つの指針になると思うのでレビューと照らし合わせながら検討しましょう。

フォロワー数が少ない=人気がない工場(トラブルの多い工場)という場合もありますが、明らかに件数が少ない場合は(1000人より少ないとか)新設された工場の場合もありますし、個人でやっているような小さな工場の場合もあります。
現地民からすると”まだ知られていないので納期が早い””お客さんが少ないので安く作ってくれる”なんていうメリットもあるみたいですが、私たちの様に海外居住の人間は避けた方が無難だと思います。
まあ最悪届かなくてもお金あるしお試しで♪って気持ちがある人であればぜひ試して見てほしい、そしてレポを読ませてほしい…笑

もちろん悪い中国人ばかりなわけではありませんが、日本人=金持ちの方程式でカモだと思われているケースも少なからずあります。悲しいですが…
用心する・警戒する・考えるに越した事はないと思います。
全てを信じ込み過ぎない事が大切ですね。

詐欺工場やトラブルに注意

繰り返し言うようですが、相手は海を越えた国、中国。
日本人の常識では考えられない事が起こる可能性があるのは承知の上でお取引することをお勧めします。

もちろんディスりたくて話すわけではない事をご理解下さい…。
ぬいを通して中国の友達も出来ましたし(中国のオタクは情熱的でアツい!)、技術もどんどん進化している素敵な国です。

人口が多い分、悪いことを考える人、仕事が適当な人、様々います。
工場とのトラブルの声もちらほら聞きます。

「完成したぬいが原案イラストとかなりかけ離れていた」
「約束していた納期より一か月も遅れて完成した」
「梱包が適当でホコリだらけになったぬいが届いた」

これくらいなら可愛い方です。
さすがというかなんというか、一番驚いたのは、
「製作依頼中に工場が潰れ、人形もお金も返ってこない!」
なんて話もちらほら聞きます。決して少なくはない頻度で・・

前述したように、大体の工場はWeiboでレビューが読めますので工場名を検索してじっくり吟味して下さい。
中国のWeiboで「工場ガチャ外れた」みたいな表現をされていた時は少し笑いました、、

万が一トラブルや事故に巻き込まれた時は、お国が違いますし泣き寝入りになる可能性が高いので…、
何度も言いますが、何が起きても大丈夫な方のみ注文して下さいね。

日本語OKな工場へ絞るのもアリ

日本語対応を行ってくれる工場もあります。私の知る限り3店舗ほどは見かけました。
プロフィール欄に明記されている場合や、日本人と伝えると「頑張って話してくれているんだ…」と伝わるカタコト日本語で話してくれる場合もありました。

しかし、そういう工場は少し料金が高いです・・。
日本人から見ればそれがその工場の強みな訳ですし、サービス代として考えましょう。
中国語が話せない翻訳が不安な場合、値段が高くても安心して取引を行いたい場合は選択するのが無難です。

日本語OKということは、
過去に日本人が注文している件数が多い=お店側も日本の事を分かっている
というメリットもあります。制作料金が高くても、日本への安い・安全な発送方法を知ってる場合も多いです。
日本人が支払いやすい方法(ペイパルとか)も選択出来たり、何より日本人のレビューが聞ける!!(人様のレポは本当に大事です)

はじめてのオーダーの際は不安も多いと思うので、日本語OKな会社へお願いするのはアリだと思います。

工場へ連絡・アポ取り

気になる工場がある程度ピックアップできたら、いよいよ連絡を取ります。

連絡したらそこに決めなければいけない訳ではありません。
条件確認のための情報収集のような気持ちででメッセージを送って大丈夫です。

この辺りの感性や常識は日本の企業と変わらないみたいなので、「話を聞いておいて注文しないなんて失礼!」みたいに思う会社はない…と思います。
(ただ、条件に合わなかったからと言って返事を無視するのはやめましょうね。
一言で大丈夫なので、「今回は見送ります。またの機会があればその際はよろしくお願いします。」くらいは送りましょう。
つつましい日本人代表として。)

連絡時に確認する内容をまとめる

まずクリアすべき条件をまとめておきましょう。

「日本に発送してくれるか」
「自分の使用できる支払い方法があるか」
「納期はいつまでなら待てるか(お急ぎ制作が出来るお店もあります)」
「オプションは可能か。(耳やしっぽなどのパーツ、トイスケルトンなど)」

などなど、人によって気になる場所は様々だと思いますのでピックアップしておきましょう。

WeiboアカウントへDM

いよいよ連絡ですが、私の場合はWeiboアカウントのメッセージへDMしています。
そもそも工場をWeiboかTwitterでしかうまく探せないので…。
WeiboのプロフィールにQQやWechat(どちらも中国で有名なLINEの様なメッセージアプリです)の番号が書いてある場合はそちらのアプリじゃないと返信して貰えないケースもあります。
QQやWechatが使えない方(特にQQは基本的に日本人は登録出来ないので…)は、あきらめて別の工場へ…。

私が送るメッセージの内容は大体こんな感じ。(中国語へ翻訳してから送ります。)

 

はじめまして。私は日本在住の日本人です。
中国語が話せないので、翻訳機を使用しています。
文章が間違っている場合があると思いますが、すみません。

あなたの工場で人形を作ってもらいたいと考えていますが、いくつか質問があります。
ご返信いただけると嬉しいです。

・日本に発送して頂くことは可能ですか?
・日本への送料を教えてください。
・支払い方法について教えて下さい。
・納期(製作期間)を教えて下さい。
・修正は何度まで可能ですか?

☆金額については、原案イラストをみて判断されますので、
金額を知りたいときは原案イラストも一緒に送信しましょう。

送料分からないと言われる事がありますが、その場合はどこの発送業者を使うが確認すれば大体答えて貰えます。
検索すれば大体分かると思うので、自身で調べましょう。

原案イラストを見せた後のやり取りは次回へ続きます。

納期の目安

大体の納期の目安ですが、

7日~14日 → 超早い(めったにありません)
15日~21日 → 早い方
21日~28日 → 普通
一か月以上 → 遅め。でも30日くらいは全然あり得る日数です。

定時された日数で1回目のぬいが出来上がり、見せて頂いたあとに修正を行うかどうかを決めます。
修正の場合はその後更に日数がかかります。

時間がかかる=混みあっている=人気工場
という場合が多いので、遅いのが悪い事とは言い切れません。

逆にかなり早いのは、出来たばかりの工場や、人気ない工場でオーダーが少ない場合もあります。
スタッフが多く早く回転している場合もあるので、その辺りはレビューと照らし合わせて下さい。

ぬいの金額について

気になるぬいの料金についてですが、
1体およそ700元-1200元くらいを見ておけばいいと思います。
日本円で1万2千円~2万ちょっとくらい。

そこにプラス送料(大体1500円前後くらい)と送金方法によっては手数料が加算されます。

デザインやパーツ(ねこみみや尻尾、ウィッグなど)の量によっても変わりますが、
普通のデザインの人形ぬいであれば大体このくらいの値段ですね。

金額に開きがある理由は色々ありますが、
修正代が〇回まで無料、
大手かどうか(工場のブランド価値)、など様々です。

前述しましたが、日本語対応の工場は1000元を超える事が多いですね。
少しお高いですが、工場側が日本人慣れしている場合が多いので安心して取引できますし、通訳代,保険代と思えば安い額です。

工場が決まったら次回はいよいよ発注方法についてです!
次記事へ続きます。↓

【棉花娃娃】自作ぬい依頼。工場探しと金額について【工場依頼2】

2021年10月5日

自分オリジナルの中国ぬい・韓国ぬいオーダーについて

今までに投稿したぬいについての記事を全てまとめています。
中国ぬい・韓国ぬいに魅了されて「自分でも作ってみたい!」と興味が沸いた方は是非読んでみて下さい。

【棉花娃娃】自作ぬいを中国工場へオーダーしようと考えている方へ【海外ぬいぐるみ】

2021年12月10日

 

amazonではぬいぐるみの素体も販売されています。
「中国語でのやり取りが不安な場合・工場へ高額な金額を支払うのは…」と思っていらっしゃる方は、ハンドメイドで刺繍を施すのも愛着が沸いて可愛いですよ。
お求めやすい価格なので、サイズの参考にまず一体購入してみるのもいいですね。