セルフでセプタムを開けました。ボディピアス初心者の方にも分かりやすい開け方から、痛み・感想までまとめました。
セルフでのボディピアスは何度も経験しているのですが“鼻と乳首はとにかく痛い”とよく耳にするのもあり、
セプタムを開けたいと思ってから開けるまでにかなり時間がかかりました。
躊躇した理由のひとつに、『セプタム 痛み』とか検索しても雑なまとめサイトばっかりヒットして実際に経験してる人の声が全然出てこない!
生の声を聞くことでよし頑張ろうと思ったり、背中を押してもらえることってありますよね。
そういった経験談があまりにも少なかったので私も誰かの後押しが出来れば‥と思い今回記事にしました。
ニードルでのピアッシング。セプタムの開け方【ボディピアス】
さっそくピアッシングについてです。
セルフでピアスを開ける初心者の方にもわかりやすいように細かく説明しています。
開け方は分かってる!という方は、上部の目次から”セプタムを開けてみた感想”まで飛ばしてください。
ちなみに今までニードルで開けたピアスの数は12個。
耳以外のボディピアスは、センタータン(舌)とフィンガー2か所のみです。
今までで一番痛かったのはアウターコンクかなあ。
開けるときの痛みもダントツ一番だったけど、その後全く安定せず1年以上苦しんだ末にふさぎました。
必要なもの【セプタムの開け方】
()がしてあるものは今回私が使用した商品です。
- ニードル(14G)
- ピアス(14G ストレートバーベル)
- 消毒液(マキロン)
- ニードル受け(消しゴム)
- 抗生剤入りの軟膏(ドルマイシン)
ニードルについて【セプタムの開け方】
今回、14Gのニードルを使用しました。
ゲージ数に関してですが、一般的によく言われるゲージ数は以下の通りです。
- ロブ(耳たぶ)へのピアッシング → 18G以上の太さ
- その他(耳軟骨含む)ボディピアス → 14G以上の太さ
厚みが薄くてあまり触れることなく過ごせる耳たぶに比べて、ボディピアスは基本的に安定しづらい部分が多いです。
開けたばかりのピアスホールに細いピアスを付けると、皮膚に埋まる、引っかけた時に裂けて傷が治りにくいなどデメリットが多いのでおススメは14G以上の太めのもの。
‥ですが!
今回開けるセプタムはボディピアスではありますが、16Gのニードルで開けるピアススタジオも多くあります。
14Gと16Gの太さの差は0.4mm。数字的には大したことない気もしますが、14Gと16Gのピアスを並べてみると意外と違います。
太さにビビっちゃう方や、ピアシングする際のミチミチ‥と皮膚を切り広げていく感覚が苦手な方へは朗報ですね。
ニードルの購入場所ですが、私は楽天市場で購入しました。
詳しく説明できるほどの知識はないのですが、法が変わり店頭での販売が取り締まられ、
通販サイトもニードルを取り扱うお店が極端に減りました。
10程前までは雑貨屋さんでもアクセサリーショップでも簡単に手に入ったのに‥
私が購入したのは楽天の以下の商品です。以前ヘリックスに開けた際にも使用していて、かなり切れ味がいいのと表面をシリコンコーティングしてあるのでピアスを貫通させる際にもスルっと行きました。かなりオススメ。
ニードルって、カットしてある部分の切れ味で痛みもその後の傷の治りも全然違うので、100円とかの安物しか使ったことない。という方はぜひ試してみて欲しいです。
ニードルの太さが分かりにくいですが、1.6㎜→14G 、1.2mm→16G です。
ウルトラ シルキー ニードル【Ultra Silky Needle】
16Gでピアシングしても大丈夫な理由【セプタム】
親指と人差し指で鼻の中をつまむようにして触ってみてください。
まず鼻の穴の出入り口部分は皮膚に厚みがあって、そのまま少し奥にいくにつれて、皮膚が薄くなっていきます。
さらに鼻の穴の奥にすすむと、硬く盛り上がった軟骨がある事がわかるかと思います。
セプタムは主に、鼻の出入り口と奥の軟骨の間の薄い部分にピアッシングします。鼻中隔と呼ばれています。
突貫な画像で申し訳ないですが、簡単に図にしてみました。青色部分の好きな場所に開けます。
こちらの薄い場所、つまみ比べて見るとわかると思うのですが、耳たぶの厚みとたいして変わらないんです。
私個人的には、耳たぶより鼻のほうが薄い気がします。
軟骨もない普通の皮膚の部分にあけるので、あまり太いニードルにこだわらず16Gでも大丈夫ということです。
私は14Gで開けましたが、このゲージ数にした理由は ‥
- 安定したら休みの日はCBR(牛のようなわっかのピアス)を付けたいから。
- CBRを付けている方の写真を見ていると、細いものより少し太めで存在感があるもののほうが好みだったから。
- 16Gで開けてから14Gに拡張してもいいですが、完全な安定までに通常より時間がかかりそうだと思ったから。
と、こんな感じです。ピアスの仕上りはお好みなので、ビビッと来たほうの太さでいいのではないでしょうか。
私は開ける前に14Gと16GのCBRを2種類買ってみて、鼻にあてがってイメージして決めました。
14Gにしたことによる痛みなどは感想部分に記載しています。
ファーストピアスについて【セプタムの開け方】
セプタムのファーストピアスに使われるのは主に、
- サーキュラーバーベル
- ストレートバーベル
- キャプティブビーズリング
- セプタムリテイナー
です。
一長一短ありますが、私が使ったのはストレートバーベル。
さすがに職場に丸見えで付けていけないので、鼻の中に隠れるタイプを選びました。
セプタムリテイナーや小さめのサーキュラーバーベルは、鼻の奥側にくるっと回すことによって隠せるのが魅力です。
開けてから数日はピアスに触るのも痛いですし、傷口に菌が入るのを少しでも防ぐため、触らずに済むストレートバーベルを選びました。
ニードルでのピアッシング手順【セプタムの開け方】
器具の準備
皮膚に触れる器具は全てエタノールかアルコールで消毒します。
私はお皿にマキロンをひたひたに出して、ピアス・ニードル・消しゴムを完全につかるようにして10分ほど置いておきました。
雑菌がついたピアスやニードルを使用すると、せっかく開けたホールが膿んだり感染症にかかってしまう可能性があるので、面倒な作業でもしっかり行いましょう。
場所決め
鼻の中のどのあたりに開けるか念入りにイメージトレーニングをします。
耳のピアッシングの場合は水性ペンで開ける場所をマーキングしたりするのですが、セプタムは鼻の中なのでほぼ見えません。自分の指を頼りに開け進めることになるので、しっかり確認を!
(ちなみに私は、鼻の穴の一番高い場所を目印にしました。一番高い場所からいれて、一番高い場所から出てきたらほぼまっすぐになるだろう。という安直な考え‥)
ピアシング前準備
いよいよピアシングです。でもその前に、ピアスとニードルに軟膏を塗るのを絶対に忘れないように!
ニードルを刺したときに滑りやすくするため、止血のためなどいろいろな役割があります。
ニードルを差し込む鼻の穴の逆側に、ニードル受けのために消しゴムを突っ込みます。勢いよくニードルの先が飛び出したときに鼻に傷をつけてしまうのを防ぐためです。
ピアッシング
私は緊張しまくりましたが、落ち着いてピアッシングです。
場所決めを行った場所へ意を決してニードルを差し込みます。
斜めになりやすいので気を付けながらまっすぐ開けましょう。
セプタムをまっすぐ開けるためのフォーセプスという道具もあります。
が、普通のフォーセプスはセプタムに利用できませんのでセプタム用のものを購入しましょう。
私が開ける際には、楽天・Amazon・ヤフーショッピングなどで確認したのですが見当たりませんでした。昔は売ってたと思うんですけどねー。
ピアス装着
ニードルがほぼ全部通ったら、そのまま抜いてはいけません。
ニードルのお尻にピアスをあてがって、そのまま押し込んで挿入します。無事にピアスも貫通すれば無事にピアシング終了~!キャッチをはめて、お疲れさまでした。
ニードルでピアスを開けるのがはじめての場合、ピアッシングやファーストピアスピアスの装着動画がYoutubeなどにあります。
セプタムのピアッシング動画でなくとも参考になると思います。
ピアッシング後のケアや手入れ【セプタムの開け方】
私は基本的にはあまり神経質になりすぎないようにケアしています。
はじめてピアスを開けた時、とにかく清潔に!という言葉を受けてピアスホールを悪化させてしまったことがあるので。
現在のケアは朝の洗顔の時と夜お風呂に入るときにいつもの洗顔料の泡を軽く乗せて、数十秒おいたら洗い流す。
分泌物のカリカリがホール付近についている場合はお湯などでふやかして取り除きます。
洗顔後、綿棒でホール付近にドルマイシンを塗って完了。
あとはとにかく触らないことです。
ちなみに清潔にしすぎてピアスホールが悪化した際は、
①朝晩の洗顔に加えて昼間の3回ピアスホール付近を洗う(泡で包むように優しく)カリカリの分泌物がついている時はその時に洗い流す。
②洗顔後、マキロンを多めにかけて消毒。
③消毒したドルマイシンをピアスとホール付近にたっぷり塗る。
④数時間おきにピアスを前後に動かして癒着を防ぐ。
綺麗にしてるのになんで?と思いますが、原因は自分の体内から分泌される、治癒のために必要な成分まで洗い流してしまうこと。
触る事=負担がかかる。ので、あまり気にしてピアスを動かしたりしないほうがいいです。
あくまでもピアスホール、ピアスが触れている個所は傷口です。ピアスを動かすことは傷口をこすっていることと同じです。そりゃあ治るものも治らないですよね。
ドルマイシンを塗った状態で前後に動かすと、たしかに傷口の内部に軟膏が浸透するのでいいのですが、かなりべたべたするまで塗っていました。
それで一日のうちに何回も前後に動かすので、べたべた部分についた埃や髪の毛の油分などをピアスホールに刷り込んでいたのです。
あと、癒着というのはアクリルや樹脂製のピアスをファーストピアスにした際には気を付けなければなりませんが、サージカルステンレス製の場合は心配ありません。
サージカルステンレスは金属アレルギーもおこらない素材なので、必ずこちらの素材のピアスをおすすめします。
もし化膿してきたり開けてから丸3日経っても腫れが引かない場合は皮膚科に行きましょう。
大体は軟膏を処方してくれると思いますが、先生に『化膿止めの飲み薬もください』と伝えると飲み薬がもらえます。
私はロブが膿んでしまった際に皮膚科に行きました。ニキビが膿んで大きくなってしまった時にもらったものと同じ飲み薬を処方されました。かなり即効性があるので飲んだその日~次の日にはかなり収まっていると思います。
セプタムを開けてみた感想。【ボディピアス】
さっそく画像から。ニードルが貫通したところです。あんまり綺麗な写真でもないので小さめに載せています。クリックで拡大出来ます。
今こうやって見返すと少しななめに見えますね。ピアスを付けている分にはあまり気になりませんが…
とにかくビビりまくって開けました。鼻ピアスは痛いという先入観から手が動かなくなるんです。針先をちょんと当てた時点から手がぶるぶる震えました。いままで色々開けましたがこんなこと初めて。
ピアシングの準備が完了してからファーストピアスを付け終わるまで1時間半。
ニードルを刺し始めてから貫通するまで15分ちょっとかかっています。ほんとビビりすぎて…ww
感想を単刀直入に言うと、めっちゃ痛い!!とにかく痛い!
ボディピアスは軟骨・センタータン・フィンガーなど開けてきましたが、いままででダントツ痛いです。
痛みは針先をちょっとあてがっただけで分かると思いますが、
ピリッッ!!!!という感じの強い痛みと同時に、ものすごい強いわさびを鼻に擦り込まれたかと思うようなツーンとした痛み。
奥に進めていくにつれて穴の直径が広がっていきますよね。その感覚が顔の真ん中ではっきりと感じ取れます。
ミチミチと少しずつ(これは私がビビったのと痛すぎて一気に押せなかったのもありますが)切り広げられている感じ、一番太い部分まで到達するまでピリピリピリピリと細胞がカットされていく感じが脳にダイレクトに伝わってきます。
開ける際にかなり時間がかかっているのですが、手に力が入らないんです。
指が震えるうえに、ニードルをつまむ指に力が入らないし押せない。体全体が「こんなことしちゃだめ!」と拒否している~、と感じてました。
痛くてニードルを貫通させられない時に思い出して試して欲しいのが、
まず数回鼻で深呼吸して呼吸が落ち着いたあと(実際には全く落ち着いていないのですが)、できる限り息を吐き切ります。
そして思いっきり鼻から息を吸う!それと同時に指も少し押す!ミチミチ!奥へ刺さる!いっっっったい!!!!
これを繰り返すのです。頑張って押しても進むのは0.数ミリの世界だとは思いますが、10回以上これを繰り返して貫通させました。痛みは変わらないかもしれませんが、力が入らなかった指が少しまともに動くようになりました。
個人差はあると思いますが、ピアッシング中、挫折しそうになった時は試してみてください。
あと、セプタム用のフォーセプスなどは使わずにピアシングしています。(通販で見つけられなかった。昔はよく見かけたのに。)
ホールが斜めになるのが嫌なので、まっすぐかどうか確認して押し込む・角度を微調整して押し込む。と繰り返していました。
ニードルが進み、反対側の皮膚を突き破ろうとしている時、痛みはピークでした。皮膚表面って少し硬いんだと思います。私は耳たぶのピアッシングの際も、最後にプチっという時が一番強い痛みに感じます。
実際ニードルを押し進めている時は、今どの辺を通ってるか全く分からないんですけどね。後から思いかえすと「あの一番痛かったときは皮を破ろうとしている時だったんだろうな。」って感じです。
針先を受けるために鼻の穴サイズにカットした消しゴムを詰めていたんですが、おそらく反対側の皮膚を破った瞬間に血がツーっと垂れました。鼻水もあってたら―っと垂れたのですが大した出血ではありませんでした。最終的に貫通したらもう出ていなかったので。ゆっくりじわじわと開けていたのが原因かもしれません。
それが私としてはいい合図になりました。「刺し始めた鼻の穴と逆側から血がでた!→ 少なくとも針先はコンニチハしたんだ!!」という、長かったピアシングも峠を越えた嬉しさがありました。
まだすべてが同じ太さまで開き切ってないんですけどね。
更に深呼吸しながらしばらく押し進めます。貫通したら何となく感覚で分かります。すべて貫通してもニードルを押せば痛いことは痛いのですが、ミチミチと広げている感じがなくなってくるので。
まず消しゴムを鼻の穴から抜いて、(ニードルは斜めに向けて)ニードルを押すことで消しゴムはささったまま押し出す。
全て貫通したことが鏡で確認できてからはゆっくりですが手の震えは収まっていきました。「このまま手がぶるぶるしていたらファーストピアス付けれないんじゃないか?あんな小さなものつまめない」と少し心配していましたが大丈夫でした。
貫通した後は、「これ以上の痛みはもうないんだ!」という思いでぐっとニードルを押し込めます。
ニードルがちょうど半分通ったところでホールが斜めになっていないか、場所は思い通りのところに空いているかなど確認しました。まあオッケーそう。(気に入らなくてももう開けなおす勇気はないのでそのままにしていたとは思いますが。)
ニードルのおしりにストレートバーベルをあてがってそのまま押し込みます。ちょっと痛かった。鼻の中でニードルとピアスのつなぎ目がわかりました。
今回時間がかかった理由として、自分の手が動かなかったのがかなり大きいのではないかと思いました。
貫通に時間をかければかけるだけ痛い時間は長引きますからね。
でも自分のペースで、思う存分心の準備をしてからピアシングに挑めるのもセルフのいいところです。(スタジオ行ったことないけど)
「涙と鼻水で顔がぐちゃぐちゃになる」とよく言いますが、それは思ったほどではなかったです。
たしかに鼻水はだらーっと垂れてきました。涙はさほどで、目が真っ赤になって潤む程度。
どちらももっと、号泣した時のようにダバダバ溢れ出てくるのかと思っていたのでそこは拍子抜けといった感じ。
セプタム開けた後の痛み
開けてから寝るまではずっとヒリヒリしていましたが、あまり気になりません。意識しないと忘れています。
こけて擦りむいたときのようなヒリヒリ。触ったり思い出すとヒリヒリするな~と思いますが、仕事に集中できない!とか寝れない!とかいうことはありません。
鼻自体は触っても痛くありません。鼻をこすったら痛いです。鼻を抑えてかむのは今はたぶん無理。花粉症の方が時期をずらして開けたほうがいいと思います。私は春の花粉症持ちですが、10月に開けました。
ピアスを思いっきり触ったり回したり左右にずらしたりは出来なくはないですが痛いです。出来る限りしたくないです。
そういう意味ではファーストピアスをリング系にしなくて本当によかったです。鼻の中にすっぽり収まるストレートバーベル、本当におすすめです。
開ける位置にもよるとは思いますが、そっと指を入れれば鼻も余裕でほじれます。笑。
思い切り触ると痛いけど、多少ピアスやホール付近に触れるくらいなら大した痛みではありません。
寝ている時の痛みに関してですが、耳に開けるときは『開けた耳を下にして寝れない。無意識で寝返りをうつと痛くて飛び起きる!』ということが良くありますが、うつぶせで寝る癖がない限り大丈夫だと思います。
この痛みはセプタムを開けた瞬間~日間ほど続きました。
セプタムをあけたらバレる?
本日ピアスを開けて早速記事を書いています。
ファーストピアスをなににするかによってかなり変わってくるとは思うのですが、今のところ(開けて半日)バレていません。
実家暮らしですが親には何も言わずに開けました。
同じ机でごはんを食べたり向かい合って話をしていますが、数時間同じ部屋で一緒にいてもバレる気配はありません。
かなり下からのぞき込まない限り自分で鏡を見てもわからないですから当然といえば当然ですが。
ピアスを付け終わった後、鏡を見ながら笑ったり変顔したりして、いろんな角度から確認しましたが、全然見えません~よしよし。
【セプタムをセルフで開けたので痛みや開け方、感想について】まとめ
というわけでセプタムピアスをセルフで開けた日記でした。
いかがでしたでしょうか。今後開けようと思っている方へ参考になれば幸いです。
今後、安定までの期間や痛みについて、セプタムピアスの経過をまた記事にしていこうと思っています。