アニメ美少女戦士セーラームーンの最終章、『セーラースターズ』。
セーラームーンのOP曲といえば『ムーンライト伝説』でしたが、
最終章であるセーラースターズのみ、オープニング曲が変更されました。
タイトルは『セーラースターソング』。
今回は、このセーラースターソングに関しての紹介です。
スターズのみ曲が変わった理由や歌詞に関しても言及していきます。
セーラースターソング
「急にオープニングが変わった」というだけで当時は批判を浴びることとなってしまったセーラースターソング。
曲に関してですが、作詞・作曲は原作者の武内直子先生。
作曲は荒木将器さんという方ですが、こちらはほぼ無名の作曲家です。
当時は作曲家のイメージ を保つために、
“アニメソングを担当した場合は別名義で発表する”という風潮もあったため、
本当に無名の方だったのかまでは分かりませんが…
しかしながら、武内先生の歌詞に、こちらの壮大な楽曲はとてもマッチしていました。
OP映像に一貫して登場している『翼』のモチーフにぴったりで素敵なオープニングに仕上がっています。
OPがセーラースターソングに変更された理由
気になる方も多い、OP曲が変更された理由に関してですが、
『最終回のラストでムーンライト伝説を流したかったから』
当時のアニメ雑誌などでよく紹介されていましたが、セーラースターズの構成を決めている当初からこのエンディングは決定していたそうです。
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最終章の放送当時は、「最後の章にどうして慣れ親しんだオープニングを変更する必要があったのか」というクレームが殺到したそうです。
4年間、毎回ムーンライト伝説から始まったオープニングがいきなり聞きなれない曲へ変更になったのですから無理もないと思います。
しかし、最終回ですべての伏線を回収し、最後にムーンライト伝説を流すというエンディング。
ファンも納得の綺麗な終わり方を迎えました。
ここから最終回のネタバレを含みます。
とにかく最終話である第200話は、怒涛の展開が続きます。
最終ボスである悪に染まったギャラクシア戦。
ギャラクシアに勝つための最終兵器である剣を授かったうさぎですが、
うさぎは戦いを拒否します。
全てを投げ出してその身一つでギャラクシアに立ち向かううさぎ。
ギャラクシアは本来の姿に戻り、セーラー戦士と衛はうさぎの周りに集結。
衛とキスを交わし、エンディングのムーンライト伝説が流れます。
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うさぎ、セレニティ、ネオクイーンセレニティ。
第一話から少しずつ精神面の成長は見られましたが、悪に対する気持ちはいつも同じ。
『戦いたくない。争いは何も生まない。愛の力が解決へ導く。』
うさぎは、限りなく天使や神に近い存在でした。
全200話。5年間。
長い長いストーリーが終わったけれど、うさぎの中の軸は一つも変わらなかったんだ。それが正義だったんだ。
すべてが繋がり、今までのお話が脳内を走馬灯のように駆け抜けているなかで流れるムーンライト伝説。
この終わり方に納得しないファンはいませんでした。
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今回のテーマは、『なぜセーラースターズだけオープニング曲がムーンライト伝説ではないのか。』でした。