ヒップホップ用語で耳にする「セルアウト」。
「あのラッパーはセルアウトした」などと使われますが、聞き慣れない方や意味が分かっていない方も多いかと思います。
ネガティブでマイナスな表現やディスとして使われる事が多いですが、今回は『セルアウト』の意味について解説します。
セルアウトの意味
ネガティブな意味や悪口として言われる事が多い言葉ですが、意味としては
曲をお金儲け・商業的に売り出す事。
自分の方向性を変えて、”やりたい曲より売れる為の曲作り”へ活動をシフトチェンジさせる事
以上がセルアウトと呼ばれます。
セルアウトはどうして叩かれる?
HIPHOPというジャンルは、反社会的な言葉や卑猥な用語を歌詞にする事が多いので、日本ではなかなか一般受けしないのが現実です。
HIPHOPファンの中でアーティストの”曲が良い、リリックが上手いと”いう理由で評価されるのはもちろんですが、
“反社会的な生き方をしてきた人が歌う”という、自分の人間性を押し出して表現しているのも日本のヒップホップスタイルの一つです。
そう言った根っからのアングラ勢が真面目に音楽に取り組んでいるなか、一般人に媚びを売る様な曲やプロモーション方法を行うアーティストは、どうしても”セルアウト”と揶揄される風潮が出来てしまいました。
まあヒップホップだけでなく、ロキノンバンドなどもJ-POPの様な扱いを受けるようになったりMステへの出演が決定すると、「観客が少人数でもライブハウスで自分達の曲が好きと言ってくれる人の前だけで音楽できるのが幸せだとか言ってたのに。あいつらは変わった」などと叩かれる事があります。
結局はJ-Pop以外はどのジャンルであろうと、商業的に売れてしまうと叩かれる標的となってしまう傾向にある様に思います。